Author Archives: liang

中国の信号は紅と緑と黄

2013/07/29 | Posted by liang in 小ネタ - (0 Comments)

'Traffic Lights' by bomvu

こんにちは!liang です。夏本番ですね。ところで夏の色と言えば、わたしは海や空の鮮やかな青色を思い浮かべます。

「色」は中国語で「颜色 yánsè」と言います。顔色(かおいろ)の意味もありますが、ふつうは色の意味です。日本語にも「顔料」という言葉がありますから、それほど違和感はないですね。

「青色」は、中国語では「蓝色」(「」は「藍」の簡体字)と言います。日本語では、藍色(あいいろ)はくすんだ青色を指しますが、中国語では blue の意味で使います。

中国語にも「」という字はあり、青色あるいは緑色を指しますが、「青天」(青い空)、「青出于蓝」(出藍の誉れ。弟子が師に勝る)のように、主に熟語の中で使うようです。野菜のことを中国語で「青菜」とも言いますが、この「」はもちろん緑色のイメージですね。日本語でも青は緑色の意味を含んでいて、「青虫は何色か」などと考えると少々ややこしく感じます

小さいころ、赤、青、黄色の信号機の絵を描いたときに、青信号のところに青色を塗ったことがあります。「青」信号だから安直に blue を選んだのでしょうが、信号機をよく見ると、どちらかと言えば緑色に近いでしょう。少し恥ずかしい思い出です。

青信号は中国語で「绿灯」と言います。英語の green light と同じですね(なぜ日本では青信号と言うのか、については諸説あるようです)。

赤信号は「红灯」です。中国語では、赤色は「红色」と言います。もちろん「」という字もあり、「赤道」(意味は日本語の「せきどう」と同様)などに使いますが、赤色を表す場合は、口語ではふつう「」を使います。なお、黄信号は「黄灯」です。

」は、中国ではおめでたい色とされていて、非常によく使われる色です。日本でも「中国と言えば赤色」というイメージがありますよね。本や雑誌を作る際、デザイナーに「中国っぽい感じで」と依頼したら、だいたい赤を基調としたものが出来上がるでしょう

色を表す中国語をいくつか紹介します。

【1】 红色 hóngsè 「赤」

【2】 黄色 huángsè 「黄」

【3】 蓝色 lánsè 「青」

【4】 白色 báisè 「白」

【5】 黑色 hēisè 「黒」

【6】 绿色 lǜsè 「緑」

【7】 紫色 zǐsè 「紫」

【8】 棕色 zōngsè 「ブラウン」

【9】 橘黄色 júhuángsè 「オレンジ」

【10】 粉红色 fěnhóngsè 「ピンク」

色というのは、国や地域によって、あるいは個人差によって認識が異なることもあります。言葉によって自分の頭の中にある色を正確に伝えるのは、とても難しいことだと思います。印刷・デザインの業界で、色を厳密に区別する必要がある業務では、色見本を使用し、色番号で指定するなどします。

翻訳を依頼する際、微妙な色の違いについて記述する場合は注意すべきでしょう。翻訳者に対してできるだけ正確にこちらのイメージする色を伝えて(理想的には目で色を確認してもらって)、ぴったりと合う言葉に置き換えてもらう必要がありますね。目的の言語の色名で Google の画像検索をしてみるのも、イメージを確認するのに役立つと思います。

photo : “Traffic Lights” by bomvu


鍋に貼る餃子

2013/06/25 | Posted by liang in 小ネタ - (0 Comments)

'スヰートポーヅ' by hal_sk

こんにちは!liang です。最近は蒸し暑くて少々バテ気味です。こんなときはおいしいものでも食べて、スタミナをつけるのが一番ですね。

わたしは餃子が好きで、中国食品の店で冷凍のものを買っておいて、ときどき自宅でゆでて食べています。ゆでて食べるということは、つまり水餃子ですが、中国で餃子(「饺子 jiǎozi」。「ジアオズ」のように発音する)と言えばふつうは水餃子(水饺 shuǐjiǎo)のことです

日本で人気がある焼き餃子は、「锅贴儿 guōtiēr」(「」は「鍋」の簡体字)と言います。「鍋に貼る」なんて、面白い言い方ですね。北京で留学していたころは、日本で食べ慣れた物が恋しくなると、日本人の留学生同士で「ナベハリ(鍋貼り)を食べに行こう」などと言っていました。

わたしは水餃子に酢(できれば黒酢)をつけて食べるのですが、これは中国人の多くが酢をつけて食べているのをまねしたのです。中国人の知り合いに、日本人はしょうゆをつける人が多いと教えたら、「そもそも餃子自体に塩が入っているのだから、さらにしょうゆで塩を足したりしない」と言っていました。なるほど一理ありますね。

中国人にとって、小麦粉で作られる餃子はラーメンやチャーハンなどと同様、基本的に主食という位置づけです。日本に来たばかりの中国人が、日本人がラーメンに餃子を追加して食事をとっているのを見てびっくりする、というのはよく聞く異文化ネタになっています。

わたしは以前「たこ焼き定食」や「お好み焼き定食」なるものが存在すると知ってカルチャーショックを受けたことがありますが、それに近い驚きなのでしょうか。ただ、わたしは「焼きそばパン」はありだと思っているので、やっぱり慣れの問題ですね。

いまは日本でも皮の厚い本場の水餃子を手軽に食べられるようになり、うれしいかぎりです。昔は焼き餃子用の薄い皮で作られたなんちゃって水餃子を、中華料理店でけっこう見かけたものです。

日本の焼き餃子も、とてもおいしいですよね。とくに東京の神保町のすずらん通りにある有名店「スヰートポーヅ」の焼き餃子は、ときどき無性に食べたくなります。からしをつけてピリっといただくのです。

もともとは学生時代に中国人の中国語講師に勧められて食べに行ったのですが、お店の人気のメニューはご飯とセットになっている「餃子ライス」です……

すずらん通りには、中国の輸入書籍を扱う内山書店と東方書店があります。中国の文化、歴史、語学が好きな人からプロの翻訳者や研究者まで、中国・中国語に興味がある人なら一度は訪れたい書店です。運が良ければ、業界の有名人に会えるかもしれませんよ! ランチの時間にでも、ふらっと行ってみませんか?

photo : “スヰートポーヅ” by hal_sk


'fruit -- 水果' by jennyhsu47

こんにちは!liang です。だいぶ暑くなってきましたね。果物が欲しくなります。

中国語では果物を「水果 shuǐguǒ」と言います。北京で留学していたとき、果物は値段が安くて手に入りやすかったので、濃厚な中華料理に飽きるとよく買って食べていました。

果物の名前の中国語をいくつか紹介しましょう。

【1】 苹果 píngguǒ 「りんご」

「ピングオ」のように発音します。この記事のタイトルにある果物の名前の会社というのは、iPhone で有名な Apple Inc. のことで、中国語は「苹果公司」です(「公司」は会社を表す)。そして、この会社の製品の熱心なファンのことを「果粉」と呼びます。「」は英語の fans を表す「粉丝 fěnsī」から来ています。

【2】 葡萄 pútao 「ぶどう」

「プータオ」のように発音します。ちなみにワインは「葡萄酒」です。簡単ですね。

【3】 草莓 cǎoméi 「いちご」

「ツァオメイ」のように発音します。いちごジャムは「草莓酱」です。この「酱 jiàng」は、みそやペースト状の食品などを指します。中華料理に使う「甜面酱」(テンメンジャン。甘みそ)は日本でもよく見かけますね。

【4】 菠萝 bōluó 「パイナップル」

「ボールオ」のように発音します。また、「凤梨 fènglí」とも呼ばれます。台湾の有名なお土産「凤梨酥」(パイナップルケーキ)はわたしの好物で、わざわざ新宿や池袋にある中国食品の店で買うことがあります。「酥 sū」は、小麦粉に油や砂糖を混ぜて作るやわらかくてもろいお菓子を表します。

【5】 柿子 shìzi 「かき」

「シーズ」のように発音します。トマトのことを「西红柿」とも呼びますが、これはトマトが欧米から伝わってきたこと、赤い「柿子」に似ていることからそのように呼ばれるようになったとも言われています。

【6】 荔枝 lìzhī 「ライチ/レイシ」

「リージー」のように発音します。楊貴妃が愛した果物だと言われています。

【7】 西瓜 xīguā 「すいか」

「シーグワ」のように発音します。中国で、夏の暑さをしのぐための代表的な食べ物と言えばこれです。以前、知り合いの中国人に「日本ではすいかに塩をふって食べる習慣がある」と教えると、不思議そうな顔をしていました……

果物は新鮮な生のものがもちろんおいしいのですが、中国はドライフルーツも種類が豊富でおすすめです。持ち運びにも便利ですので、中国旅行の際にはぜひお試しください。

photo : “fruit — 水果” by jennyhsu47


'海鲜粥' by Bohan Shen_沈伯韩

こんにちは!liang です。「おいしい」を表す中国語は「好吃 hǎo chī」(「ハオ チー」のように発音します)が有名ですが、これはふつう食べ物に対して使う言葉で、飲み物がおいしい場合は「好喝 hǎo hē」(「ハオ フー」のように発音します)を使います。どちらの言葉もウーロン茶や中華そうざいなどのテレビコマーシャルで聞いた記憶がありますので、覚えている人もいるかもしれません。

好吃」の「」(「喫」の簡体字)は「食べる」という意味で、この「」はそれが満足であること、気に入っていることを表します。直訳すれば「食べて満足である」です。「好喝」の「」は「飲む」ですから、「飲んで満足である」です。どちらもふつうは「おいしい」と翻訳しますね。

「食べる」「飲む」を分けずに使える「可口」(口に合う)のような言葉もありますが、「おいしい」を感覚と動作の組み合わせで表現するというのは面白いですよね

余談ですがコカ・コーラは中国語で「可口可乐」と言います。優れたネーミングとして有名です(関連記事はこちら)。「可乐」は楽しい、面白いという意味ですが、コーラという意味も持つようになりました(「」は「楽」の簡体字)。

このような「」と動作の組み合わせは味以外のことも表します。似たようなものをまとめて見てみましょう。

【1】 好吃 hǎo chī 「(食べて)おいしい」

【2】 好喝 hǎo hē 「(飲んで)おいしい」

【3】 好闻 hǎo wén 「香りがよい」 ※「闻」は「においをかぐ」

【4】 好看 hǎo kàn 「美しい/きれい」 ※「看」は「見る」

【5】 好听 hǎo tīng 「(聞いて)気持ちがよい」 ※「听」は「聴」の簡体字で「聞く」

いかがでしょうか。こうして見ると中国語のほうがシンプルですね。また、【5】の「好听」はぴったりと対応するこなれた日本語がないので、翻訳する際には「(この歌は)美しい」「きれい(な声だ)」「よい(音楽だ)」のように、文脈に応じて工夫します。

中国語にも「」や「」(「飲」の簡体字)という語はもちろんあります。日本語と同様に「食べる」「飲む」という意味がありますが、話し言葉ではふつう「」「」を使います。

この「」「」は、日本語の「食べる」「飲む」と少し違うところもあります。とても有名な例ですと、中国語で薬(錠剤)を飲むことを「吃药」(「」は「薬」の簡体字)、おかゆを食べることを「喝粥」と言います。

日本語の感覚では「薬を食べる」なんて錠剤をガリガリとかむイメージで、とても苦そうです……。もちろん中国人も錠剤は水といっしょに飲み込むのですが、錠剤は食べる対象ととらえるのですね。なお、水に溶かして飲むような薬はやはり「」を使うようです。「おかゆを飲む」感覚というのは、日本語でも「おかゆをすする」と言いますから、こちらはなんとなくわかります。

「食べる」「飲む」は、人間にとって非常に身近なことですから、言語によってそれらを表す言葉の使い方に違いがあるというのは、とても興味深いですね。

photo : “海鲜粥” by Bohan Shen_沈伯韩


中国語、漢語、普通話

2013/04/08 | Posted by liang in 小ネタ - (0 Comments)

'葡萄沟:吐鲁番的维吾尔族姑娘在葡萄架下欢快地舞蹈' by Jinning

こんにちは!liang です。わたしたちがふだん中国語と呼んでいる言語は、中国では「中国语」とは呼びません(「」は「語」の簡体字)。また、中国語で日本語を「日语」、英語を「英语」と呼びますが、中国語は「中语」ではありません。

中国では中国語のことをふつう「汉语」(漢語)、あるいは「中国话」(中国話)、「中文」などと呼びます。

汉语 Hànyǔ」は漢民族(汉族)が使う言語という意味です。中国には 56 の民族があり、民族によって使用する言語はさまざまです。属する民族が異なっても中国の国籍があれば中国人と言えますから、中国語を「中国人が使う言語」と定義するならば、チワン族(壮族)が話すチワン語もウイグル族(「维吾尔族」。写真はウイグル族の女性)が話すウイグル語も、みな中国語になってしまいますよね

漢民族は中国の人口の 9 割以上を占めますので、彼らの使用する「汉语」が中国の代表的な言語であるのは間違いないでしょう(漢民族以外の 55 の民族は少数民族と呼ばれます)。しかし、広い国土を有する中国では、同じ漢民族でも地域によって話す言葉に違い(方言)があります。北京語、上海語、広東語などの方言はほとんど外国語のように違うともいわれています。

しかし、それでは不便だということで「普通话 pǔtōnghuà」が生まれました。これは北京語音を標準音とし、中国の北方の方言をベースに、模範的な現代口語文の著作を文法規範とした漢民族の共通語であり、中国の標準語とされています。

わたしたちが中国語と呼んでいるのは、ふつうはこの「普通话」のことです。中国における「汉语」も、狭義では「普通话」をさします。

なお、『講談社 中日辞典 第三版』(講談社刊)によれば、「中国话」は「汉语」が学術的・専門的なのに比べて通俗的な表現であり、「中文」は文字としての中国語という意味もあるとのこと。

余談ですが、中国人に「普通话」ができるかどうかをたずねたら、多くの人が「できる」と答えるでしょう。学校で「普通话」による教育を受けたことになっているのですから当然ですね。しかし、パーフェクトな「普通话」を話せるのは、おそらくアナウンサーや教育関係者など、正確な「普通话」を要求される一部の職業に従事する人だけであろうと思います。ふつうは語彙や発音などに育った地域の方言の影響が出るものです。

日本語でも同じですよね。わたしは東京都生まれの神奈川県育ちで、両親は九州出身の日本人です。「方言がある」と言われたことはありませんが、標準的とされる日本語の語彙と発音だけで会話できるかどうか、かなりあやしいものです

中国人に中国語ナレーションを依頼する場合、方言の影響に注意する必要があります。たとえば日本人向けの中国語教材の音声吹き込みなどは、発音が重要視されるため、プロのアナウンサーや北京出身のナレーターに依頼するケースが多いのです。

また、方言の影響に限りませんが、「中国人だから正確な中国語が書ける」という考えは、「日本人でさえあればきちんとした日本語が書ける」という考えと同じで、あり得ないことです。日中翻訳を専門家ではなく身近な中国人に頼む場合は、その点も念頭に置いておきたいですね。

スピード翻訳 by GMO」では、標準的な中国語を専門とする中国人翻訳者が数多く揃っています。専門家による中国語翻訳は、「スピード翻訳 by GMO」までご依頼いただいてみてはいかがでしょうか?

photo : “葡萄沟:吐鲁番的维吾尔族姑娘在葡萄架下欢快地舞蹈” by Jinning


中国の水は冷たいか

2013/03/18 | Posted by liang in 小ネタ - (0 Comments)

'Glass of Water' by Greg Riegler Photography

こんにちは!liang です。日本語と中国語の単語には、漢字が共通するだけでなく、表す意味も似ているものがたくさんあります。漢字の知識がある日本人は中国語を学ぶうえで有利だと言えるのですが、翻訳などの実務においては、漢字が同じでも表す意味に微妙な違いがある単語の扱いに、注意が必要です

たとえば英語の water に相当する中国語は「」です。音は shuǐ(「シュイ」のように発音します)で、日本語の音読み「スイ」にも似ており覚えやすい単語です。

北京で留学生活を始めたばかりのころ、中国人の知人の自宅におじゃましたときに「水を飲むか?」と中国語で聞かれてちょっと戸惑いました。北京の水道水は硬水のため、そのまま飲むと下痢をすると聞いていたからです。「ペットボトルの水のことかな」と思って待っていると、知人が出してくれたのは熱湯でした(余談ですが、留学中に熱いお湯のシンプルなおいしさに目覚めて、今でもお茶の代わりによく飲んでいます)。

日本語の日常的な会話では、水はふつう温度の高くないものを指し、温度の高いものは湯と言いますが、中国語の「」自体には温度がありません。その点では英語の water に近いかもしれませんね

温度を明確にする場合、温度の高い水を「热水」(「」は「熱」の簡体字)、温度の低いものを「冷水」などと言います。あるいは話の前後関係などからその「」の温度を理解します。

ちなみに中国語の「」(「湯」の簡体字)は、ふつうはスープを指します。中国人が日本で銭湯の看板を見て「お金のスープか?」と誤解する、男湯・女湯の表示に驚く……というのはよく聞く笑い話です。

外国語である以上、文字が同じだからといって、それが示す意味も同じとは限りません。翻訳などをするときには、単語の意味を取り違えてしまわないように、十分気をつける必要がありますね。日本人の漢字の知識が、かえって翻訳に悪い影響を及ぼす場合もあるし、中国人が翻訳する場合にも同様の問題があることでしょう。重要な文書の翻訳は、知識や経験の豊富な専門家・業者に任せたほうが安全です。

photo : “Glass of Water” by Greg Riegler Photography


こんにちは!liang です。外国語を学ぶときには、その言語の「わたし」「彼」などを表す人称代名詞を覚える必要がありますよね。中国語の人称代名詞はそれほど複雑ではないので、簡単に覚えられると思います。基本的なものを見てみましょう。

【第一人称】 我 wǒ 「わたし」

【第二人称】 你 nǐ 「あなた」

【第三人称】 他 tā 「彼」/她 tā 「彼女」/它 tā 「それ」

」は人間以外の事物を指します。中国語には英語の I, my, me … のような格変化がありませんので、とてもシンプルになっています。

そして第三人称にいたっては、漢字こそ違いますが発音は全部同じ です(「ター」のように発音します)。音を聞いただけでは男なのか女なのかイヌなのかわかりませんが、それで困ることはありません。

会話のなかに出てくる第三人称 は、ふつうは話し手と聞き手の間でそれだとわかる人や事物のはずで、話の流れで何を指すのかを特定できます。また、性別を区別する必要がないときや性別が不明なときは、むしろ便利だとも感じられます。日本語でも、いちいち「彼は」「彼女は」と言わなくても「あの人は」と言えばわかりますよね。性別を明らかにする必要があれば、男か女かを説明すればよいのです。

続いて「わたしたち」「彼ら」のような複数を表す人称代名詞を見てみましょう。

【第一人称】 我们 wǒmen 「わたしたち」

【第二人称】 你们 nǐmen 「あなたたち」

【第三人称】 他们 tāmen 「彼ら」/她们 tāmen 「彼女ら」/它们 tāmen 「それら」

これもシンプルですね! それぞれ「们 men」がうしろにくっついただけです。ちなみに男女が交じった「彼ら」の場合は「他们」を使います。

このほか、人称代名詞には第二人称「」の敬称で「あなたさま」を表す「您 nín」や、話し手と聞き手の両方を含んだ「われわれ」を表す「咱们 zánmen」のようにちょっと特殊なものもあります。

以前、中国語学習をサボってフランス語に挑戦してみたことがあるのですが、人称代名詞の変化の複雑さを知って、すぐに挫折しました……。逆に欧米の言語に親しんでいる人は、中国語のシンプルさに驚くかもしれませんね。

photo : “Roller Blading Couple & dog” by Economic Development Brandon


'B-5326' by redlegsfan21

こんにちは!liang です。まだまだ寒い日が続きますが、すでにゴールデンウイークの旅行の計画を立てている人もいるようです。旅行や出張で中国へ行ったときに必ず役立つ中国語表現を紹介します。

中国旅行のガイドブックなどには、よく中国語の旅行会話集が掲載されていますが、中国語を学んだことがない人には量が多すぎると思いますし、発音の仕方がわからないのに長い中国語の文をしゃべってもあまり伝わりません。それに、たとえば中国語で「いくらですか?」と値段をたずねることができたとしても、中国語で「125 元です」と言われて聞き取ることができるでしょうか?

旅行ガイドブックの会話集は「指さして相手に見せるもの」と考えておき、次の 6 つだけは暗記して、口に出して言えるようにぜひ練習してみてください。比較的発音しやすいものを選んでいます。また、どれも相手からの返事を聞き取れなくても大丈夫な「言いっ放し」表現なので、気楽に使えますよ。

【1】 你好! Nǐ hǎo! 「こんにちは」

「ニーハオ」のように発音します。中国語のあいさつと言えばこれですね。「こんにちは」と訳されることが多いのですが、別に昼専用のあいさつではなく、朝でも夜でも、一日中使えます

【2】 谢谢! Xièxie! 「ありがとう」

「シエシエ」のように発音します。これも超有名な感謝の言葉ですね。ただし、「シェイシェイ」ではないので注意してください。sh の発音にならないようにしましょう。前の「シエ」を強く長く、後の「シエ」を軽く短く発音するのがコツです。

【3】 买单! Mǎidān! 「お勘定をお願いします」

「マイダン」のように発音します。中国ではレストランで食事をすることが多いでしょうから、よく使うと思います。

【4】 不要! Bú yào! 「いりません」

「ブゥヤオ」のように発音します。お店などで、買うつもりのない商品をしつこく勧められたら、きっぱりとこう言いましょう。相手を気遣って断らないでいると、商売熱心な中国人はどんどん売り込んできます

【5】 不好意思! Bù hǎoyìsi! 「すみません」

「ブゥハオイース」のように発音します。「きまりが悪い」「気が引ける」「申し訳ない」のような意味を表します。謝罪の気持ちを表す言葉は「对不起」が有名ですが、食事をごちそうしてもらって気が引けるときや、相手にちょっと手間をかけさせてしまい、きまりが悪いときなどにはこの「不好意思」がいいでしょう。日本人が多用する軽めの「すみません」の感覚に合っているように思います

【6】 再见! Zàijiàn! 「さようなら」

「ヅァイジエン」のように発音します。定番の表現ですね。旅行中は「谢谢」とセットで使うこともあるでしょう。

いかがでしょうか? 適切な状況でこれらを使えば、少々発音が悪くても察してもらえるので通じると思います。日本人にありがちな「声が小さくて相手の耳に届いていない」ということがないように、大きな声ではっきりと言ってみましょう!

photo : “B-5326″ by redlegsfan21


'Taiwan_59' by haitai2pack _海苔二入

こんにちは!liang です。日本ではすでにお正月気分などすっかり抜けてしまっていると思いますが、中国のお正月について少し紹介します。

中国ではわたしたち日本人が祝う新暦の正月よりも、旧暦の正月を重視します。旧暦の正月は春節(春节 Chūnjié)と呼ばれ、故郷に帰って家族と過ごすのがふつうです。中国人にとって、春節は一年でいちばん大事な祝日です。政府や民間企業は大みそかを含めて 1 週間程度が休みになり、その間は仕事がストップしてしまいますので、中国相手のビジネスをしている人は要チェックです。日本の年末年始と同じような状況ですね。

日本の帰省ラッシュのようなことも起こります。中国の場合はより大規模な人の移動がありますから、この時期の交通事情はたいへん注目されます。春節前後のラッシュのことを春運(春运 chūnyùn)と呼びます。

新暦のどの日が春節になるかは年によって違います。2013 年は 2 月 10 日が旧暦の元旦です。ですから 2 月 9 日が大みそかになります。大みそかの夜には、日本の NHK 紅白歌合戦のような位置づけのバラエティー番組「春晚」(「春节联欢晚会」の略称)が中国中央電視台(CCTV)で放送されます。

日本語の「明けましておめでとうございます」にあたるあいさつ言葉はいくつかありますが、覚えやすいのは

新年好! Xīnnián hǎo!

です。新暦の正月に使ってもかまいません。新年に中国人とメールなどでやりとりするとき、1 行目に「新年好!」と書き入れてみてはいかがでしょうか。

photo : “Taiwan_59″ by haitai2pack _海苔二入


'Chinese calendar' by Mashimo9000

こんにちは!liang です。わたしは物覚えが悪いので、学生のときに英語で「~月」や「~曜日」を覚えるのにとても苦労しました。いまでも Wednesday と書くときには思考が一瞬停止するのを感じます。

中国語の日付や曜日の書き方は、日本人にとってはとても簡単で、中国語がわからなくてもすぐに覚えられます。簡単に紹介しましょう。

中国語の年月日は、たとえば「2013 年 1 月 24 日」のように書きます。漢数字で書く場合もありますが、日本語と同じですね。はい、これで年月日の説明は終わりです。

曜日の書き方は日本語と異なっていますが、日本語よりも簡単です。月曜日は「星期一」(「星新一」ではありません)で、土曜日は「星期六」です。では、火曜日から金曜日までと日曜日はどう書くのでしょうか? まとめて見てみましょう。

  • 月曜日: 星期一
  • 火曜日: 星期二
  • 水曜日: 星期三
  • 木曜日: 星期四
  • 金曜日: 星期五
  • 土曜日: 星期六
  • 日曜日: 星期日星期天

日曜日だけは特別で、「星期日」あるいは「星期天」と書きますが、とてもシンプルですよね。日本語の「曜日」にあたる「星期 xīngqī」さえ覚えれば、あとは楽勝です!

こんなに覚えやすいのですが、中国語の会話の中で曜日が登場すると、物覚えが悪いわたしの頭は「『星期四』だって? 木曜日だったかな……。4 番目だから、月、火、水、木で、たしかに木曜日だ」という面倒なプロセスを(一瞬)必要とします。中国に滞在していたときは、この面倒なプロセスはあまり発生しなかったようにも感じますが……。

いまは「平日に出勤して週末に休む」という規律ある生活ではなく、曜日にあまり依存しない不規則な日々を送っているので、そもそも曜日の感覚自体がとても薄くなってしまいました。

おまけ :写真に出ている「初九日」の「初」は「第 1 回の」というような意味で、旧暦の毎月 1~10 日の前につけます。ですから「初九日」は旧暦の 9 日になりますね。

photo : “Chinese calendar” by Mashimo9000


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